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ベトナム Feed

2012年4月16日 (月)

NHU QUYNH 「LY BONG MAI」

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 ホーチミンでゲットして来ました、ニュー・クインの2000年のアルバムです。ニュー・クインのブツはこれまでに最新盤96年盤をとりあげましたが、コレを含めて他にまだ4枚持っておりますので、まだまだしつこく登場致しますよ!まあ、誰も楽しみにはしていないと思いますけど。楽しいのはわっちだけでやんすね~♪

 ところで、日本のワールド・ミュージッカーの間では非常に人気の高いニュー・クインでありますが、随分前に日本デビューの話があったと聞いたことがあるんですけど、本当でしょうか?もし実現していたら、もしかしたらテレサ・テンみたいな存在になれたかもしれないのにな~。残念なことであります。もしニュー・クインが日本デビューして今回のアルバムみたいな作品を出していたら、かなり評判になったかもしれませんよ。と言いますのは、このブツがめっさ素晴らしいからであります!

 何が素晴らしいって、歌声が美しくて歌が上手いというのは当然なんですけど、めっさポップで親しみやすいメロディと工夫を凝らしたアレンジの曲がズラリと揃っていて、しかも色々な音楽の要素が入ったミクスチャー感覚がビシバシに溢れているのでありますよ!「ポップ」な音楽と「ミクスチャー感覚」のある音楽を好むわっちにとっては、まさにど真ん中のストライクと言ってもいい作品に仕上がっているんですよね~♪ニュー・クインって何だかしっとりしんみり歌う歌手というイメージがあるんですけど、ここではポップな曲に合わせて楽しそうにステップを踏んでいるかのような表情を見せてくれまして、実に魅力的だと思います。もちろん従来のイメージ通りの曲もありますが、全体の印象は極めてポップ!個人的には、これまで聞いたニュー・クインのどのアルバムよりも好きでやんす♪

 なるほどなるほど、ニュー・クインってこんなことも出来るんですね~。真面目で手のかからないベトナム歌謡の優等生って感じの歌手ですが、インド風の曲をカッコ良く歌ってみせたり、朗らかに鳴るサックスをお供に楽しそうに歌ってみせたりと、聞いているだけで幸せになれそうな雰囲気であります。いいですね~、わっちはこういうニュー・クインを聞きたかったのでやんすよ。♪出会えて嬉しいです!

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、いかにもベトナム歌謡って感じのしっとり曲でございます。」→コチラ

「もう1曲、めっさポップなベトナム歌謡でございますよ!」→コチラ

2012年4月12日 (木)

NGOC HA 「KHONG THE VA CO THE」

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 在米ベトナム歌手ゴック・ハーの03年のアルバムです。ホーチミン旅行でゲットして来たブツでございます。先日取り上げましたブツは、ゴック・ハーの成長した姿が見える実に素晴らしい作品でしたが、果たしてこのブツはどうなのか?今回は私老化防ぎ隊(仮名)の理亜と、後KARA前KALAヤラレ隊のアリサのクロス・レヴューでお送りしようかと思います。この二人は常識人ですので、翼とリリーのクロス・レヴューの時みたいに手直しはしておりませんが、出来るだけ手短に書いて欲しいとだけ言ってあります。それでは早速。


「ゴック・ハーを聞いて」by理亜
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 在米ベトナム歌手ゴック・ハーの03年のアルバムですが、先日ころんさんが取り上げたアルバムと比較すると、勢い良く飛び出してくるかのような歌声の力強さがとても印象的です。若さに任せて思い切り歌っているのが、潔く感じられますね。曲調もころんさんが取り上げたアルバムと同様にバラエティに富んでいると思います。スケールの大きいロック調、伝統楽器を使ったベトナム歌謡、そしてタンゴ調等、とても貪欲に色々な音楽と取り入れようとしている姿勢が見て取れます。曲に合わせてよく練られたアレンジも秀逸ですし、文句無しの仕上がりになっていると思います。

 在米歌手の作品を聞くといつも、歌とアレンジのバランスがキッチリと取れていると思うのですが、音作りに関してはベトナム本国よりも進んでいるように感じられますね。ベトナム人コミュニティで作られている音楽とは言え、周りには様々な音楽がある環境でしょうから、音作りにも大きな影響があるのだと思われます。制作側は当然色々な音楽を聞いて刺激を受けているでしょうし、それが音作りに反映されているのではないかと思います。日本ではベトナム本国の歌手よりも在米歌手のニュー・クインの方が人気は高いですが、歌と音作りのバランスという点を考えれば、在米歌手の作品の方がより日本人の心に届きやすいと言えるのではないかと思います。そう考えると、このゴック・ハーのこのアルバムも日本人の心には届きやすい作品だと言えるかもしれませんね。


「ゴック・ハーを聞いて」byアリサ
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 突然ですけど、ゴック・ハーって日本の女優のミムラに似てる~!ルックス的に、日本人には受け入れやすい歌手なんじゃないかな~って思います。あまり知らない音楽を聞く時は、やっぱりルックスから入りますよね?私はミムラが歌っていると思いながら聞くことにしました(日本語じゃないけど)。ミムラちゃんったら張り切っちゃって、お腹の底から大きな声を出して歌ってますね~。でも声が大きいだけじゃなくって、押したり引いたりして意外に器用なところがありますね。声が大きい人って力だけで押し切っちゃうことがありますけど、ミムラちゃんは「わかってる」って感じですね!声が出るわ出るわのミムラちゃん、あまりのパワーに圧倒されそうになっちゃうんだけど、優しく歌うことも出来るんですよね~。懐が深くて惚れちゃいますわよ♪

 実は今回がベトナム音楽初体験の私です♪初めてだけど最初から気持ちいいって感じちゃいました~!これって私と相性がいいってことですよね?ミムラちゃんの歌だけじゃなくて、メロディは初心者にも聞きやすくていい感じ。独特の民族楽器を使った曲もたくさん入ってますけど、何だか懐かしいな~って思っちゃうのは、ベトナム音楽と私が赤い糸で結ばれてるからよね~。多分ですけど、私の他にもベトナム音楽と赤い糸で結ばれてる人って結構多いんじゃないかな?まだ自分が気が付いてないだけで、聞けば「ああっ、これは私の生涯の伴侶だわ!」なんて感じる人って、この日本にはまだまだたくさんいると思いますよ!なんてステキなベトナム音楽、聞かなきゃ損損!初体験はミムラちゃんをオススメしますわよ♪


 以上、理亜とアリサのクロス・レヴューでございました。理亜はガチガチにお堅い感じですが、アリサって意外にぶっちゃけた軽い感じなんですね~。アリサには今度、一人でネタを書いてもらおうと思っております。

 とりあえずこのブツについては、理亜とアリサのレヴューに付け加えることは特に無いのですが、個人的には先日取り上げたブツと並ぶ位の良い仕上がりだと思っております。ゴック・ハーちゃん、イイですね~。大好きでやんす・・・って、別にミムラに似てるからじゃないですよ。

こちらがミムラ
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あと、試聴を探すのが面倒ですので、試聴の貼り付けは無しでやんす。

2012年4月10日 (火)

NHU QUYNH 「CHUYEN TINH HOA TRANG」

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 在米ベトナム歌手ニュー・クインの96年のアルバムです。先日のホーチミン旅行の際にゲットして来たブツでございます。東南アジアのブツで10年以上前のモノが手に入るなんて通常ならあり得ないのですが、メリケン製作のブツであればこういうこともあるのかな?今回はこのブツについては、私老化防ぎ隊(仮名)の翼と、後KARA前KALAヤラレ隊のリリーのクロス・レヴューでお送りしようかと思います。出来るだけ原文を生かしていますが、元々無かった句読点や段落設定は、文意が変わらない程度にわっちがヤッテおります。それでは早速。


「ニュー・クインをきいて」by翼
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 みなさんこんばんわ。私老化防ぎ体(仮名)の翼です。前はロバート・ジョンソン加護ちゃんのアルバムのネタ書いたけど今回はニュー・クインです。3回目だからもうベテランだー!ころんさんにロバート・ジョンソンたいくつだからもっと楽しい音楽きかせてねってゆったらニュー・クインだって。ころんさんがニュー・クイン聞いてネタ書いて下さいってゆうので書いてます。ネタ書くの3回目だ~。ニュー・クインって誰?ニュー・クインはベトナムの歌手です。でもベトナムじゃなくてアメリカにいるのです。じゃあアメリカの歌手じゃん!でもベトナムの歌歌います。わけわかんねー。ニュー・クインはいい歌手だってみんなゆってます。美人です。美人だけどとしとってますおばさんです。おばさんなのにすげーキレーなのがすげー。でもジャケはあんまりおばさんじゃないです。写真うつりがわかいかな?

 アタシはニュー・クインって全然知りません。でもみんないい歌手だって言うので聞いてみたら演歌みたいでした。アタシはあんま演歌好きじゃないな~。やっぱなんかタイクツだな~。ロバート・ジョンソンよりはタイクツじゃないけど。でもやっぱタイクツだな~。ニュー・クインは声キレイで歌うまいです。でもアタシは演歌あんま好きじゃないです。なぜならタイクツだしおじさんが聞くものだからである。ニュー・クインって全然ニューじゃないです。名前がニューだから新しい歌ですか?ニュー・クインは名前が新しい女王さまだから新しい歌歌うほうがいいとおもいます。歌うまいから新しい歌がいいです。ニュー・クインはがんばってね!ころんさんはもっと楽しい音楽おしえてね。アタシは楽しい音楽すきだな~。ニュー・クインの新しい歌聞きたいです。


「ニュー・クインを聞いて」byリリー
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 みなさんこんばんは。後KARA前KALAヤラレ隊のリリーです夜露死苦。ニュー・クインって誰ですか?ベトナム火曜の歌手らしいです。じゃあベトナムってどこですか?ニュー・クインはアメリカに住んでるならベトナムはアメリカですか?じゃあベトナム火曜は洋楽ですか?洋楽は好きです。でもなんじゃくなのはいらないです。ニュー・クインはラップじゃないですか?ベトナム火曜ってなんですか?あんまり聞きたくないですけど聞きましたがおもしろくないですね。これは演歌ですか?若くてピチピチしてカワイイアタシは演歌なんか聞きたくないです。演歌なんてジジイとババアが聞くものです。アタシは演歌聞くためにこのグループに入ったんじゃないです。ころんふざけてますね。聞くならラップかメタルがいいです。それがヤンキーのこころいきなのです。

 ニュー・クインは声がきれいです。歌うまいとおもいます。曲もいいですけど演歌ですからあまりおもしろくないのです。でもななみーさんが言ってました。ころんの近くにいたら演歌が好きになると言ってました。アタシも演歌好きになりますか?演歌好きになった自分はそうぞうできません。演歌好きなのはジジイとババアです。アタシが演歌好きになったらババアです。ババアはイヤです。だからアタシは演歌すきになりたくないです。でもころんの近くにいたら、アタシは演歌好きになりますか?ニュー・クインは美人です。アタシは美人なおねえさんが好きです。でもニュー・クインは演歌です。やっぱりアタシはニュー・クインすきになりたくないです。


 以上、翼とリリーのクロス・レヴューでございました。二人ともアホ丸出しですね~。どちらかと言えばリリーの方がまだ文章としての筋は通っているかと思いますが、どちらにせよ「演歌だから好きじゃない」としか言っていないかと。こんなことならこの二人にレヴューさせるんじゃなかったかも?あと、翼ですが、ニュー・クインを「NEW QUEEN」と思っているようですね・・・。それに96年のブツですので、当時のニュー・クインはまだおばさんとは言えないかと。

 このブツは二人が言っているように演歌っぽい曲が中心になっていますが、美しい声で歌う丁寧な歌唱が印象的であります。特に2曲目のラテン調ポップスは実に素晴らしいですね~♪何にしても、ニュー・クインは若い頃から歌が上手かったんだということが実感出来る、なかなかの佳作だと思います。別に年寄り向けのブツではなくて、アジア歌謡に興味がおありの方であればどなたにでもお薦め出来る内容になっていると思いますよ!

あと、試聴を探すのが面倒ですので、今回は試聴の貼り付けは無しでやんす。

2012年4月 8日 (日)

PHAM THANH TAO 「GIAC MO VE NGOI NHA」

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 ホーチミンにてゲットして来ました、ファム・タイン・タオの09年のアルバムです。先日この娘の08年のブツを取り上げた時に「中身にカビが生えてた!」なんて話を書きましたが、このブツもカビ盤と同じ場所に置いてあったんですけど、幸いなことに大丈夫でございますた。死体みたいな顔のチャン・トゥ・ハーのブツにカビが生えていても死体だからしょうがないかと諦めもつくのですが、色白で巨乳でカワイイファム・タイン・タオちゃんのブツにカビはいけませんよね~。

 このブツは前におやぢ様が取り上げておられましたが、おやぢ様がおっしゃる通り「しっとりしたナンバーのオンパレード」でありまして「大人のムード」が濃厚でございます。徹頭徹尾スロー~ミディアムの曲が並んでおりまして、アルバム丸ごと聞き通すと少々飽きてしまうかもしれませんね~。しかしベトナムの歌手って、しっとり歌謡を集めたアルバムの中に突然場違いなピコピコダンス曲を入れたりすることが多々ありますので、このアルバムにはそんな「おかしな」曲が無い分、安心してファム・タイン・タオちゃんの世界に浸ることが出来ると言えるでしょう。

 「ファム・タイン・タオの世界」なんて言っても誰にも通じないんでしょうけど、色白で巨乳でカワイイ娘がちょっと舌足らずな声で歌う、しっとりと湿った情緒が漂う実にアジアンな味わいに溢れる世界でございます。アジア歌謡ファンにはたまらない世界なのではないかと思いますが、如何でしょうかね~。男に捨てられてさめざめと泣くこの娘を優しく包み込む妄想をするも良し、この娘に酒をお酌してもらいながら思わずあーしてこーしてという妄想を膨らませるも良し、人それぞれの妄想が広がる極楽盤でやんすね~。ファム・タイン・タオの世界は、豊かに妄想が広がる世界でやんす♪

 まあ、ぶっちゃけどの曲も歌謡曲とか演歌にしか聞こえないんですけど、日本の歌謡曲や演歌がお好きな方であれば、結構ハマる音楽だと思います。前から言っておりますが、「最近の日本にはいい歌謡曲がないな~」とお嘆きの貴兄には、是非ベトナム歌謡をお薦めしたいのですが、中でもこのファム・タイン・タオちゃんは色白で巨乳でカワイイだけではなくて歌もイケてますから、機会があれば是非お聞きいただきたいと思います♪・・・などとわっちがセコセコと宣伝することで、日本でもこの娘のファンの輪が広がっていけばいいな~。前回この娘のブツを取り上げた時は、日本でこの娘を知る人は37人位しかいないと言いましたが、前回と今回と取り上げることでもうちょっと増えて、総勢48人位にはなるかな~?せめてAKBの人数位はファンがいて欲しいと思う今日この頃でやんす。あ、でもAKBってもっと人数多いのかな?

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「とりあえず1曲、08年のブツの曲とあまり変わり映えしないですが。」→コチラ

2012年4月 7日 (土)

AI VAN 「SONG CA」

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 先日のホーチミンの旅にてゲットして来ましたベトナムの歌手アイ・ヴァンのアルバムですが、一体いつ頃のブツなのか全くわかりません。確かこの人は、以前は在米ベトナム人コミュニティで歌っていて、現在はベトナムで活動しているはずなのですが、このブツはおそらくメリケン産なのではないかと思われます。と言いますのは、このブツはニュー・クインとかゴック・ハーなんかと同じ、在米ベトナム歌手のブツのコーナーにあったからであります。まあ別にメリケン産だろうとベトナム産だろうと、どっちだっていいっちゃあいいんですけどね~。

 アイ・ヴァンと言えば、大傑作の民歌アルバムがいまだに記憶に新しいワケでございますが、この人は民歌だろうが歌謡曲だろうがポップスだろうが、何でも楽々と歌いこなしてしまう実力派歌手であります。しかもどんな曲でも愛嬌のある軽快な歌い口でサラリと聞かせてしまうという、超絶的に歌の上手い歌手がズラリと揃うベトナム歌謡界でも、トップクラスの実力の持ち主だと、わっちは思っているのでやんす。

 そんなアイ・ヴァンさんのブツでありますから、別にメリケン録音だろうとベトナム録音であろうと悪いはずがありません。当然のようにステキな作品に仕上がっているワケでございますが、今回のブツはデュエットものという企画でありまして、曲毎に相手を変えて楽しそうにデュエット・ソングを歌っております。しかも曲がまた実にいい感じなのでやんすよ!「アイ・ヴァン、昭和歌謡の名曲を歌う」とでも言いたくなるような、大らかな音楽性を持っていた昔の日本の歌謡曲を思わせるメロディが満載なんですよね~♪近頃は良い歌謡曲が無くて・・・なんてお嘆きの諸氏には絶対にお薦めの、実にステキな歌謡アルバムでありますよ!

 古き良き時代のメリケンポップスの要素が感じられるゆったりとした音楽性は、ベトナムらしさという点にこだわるとイマイチ味わいが薄いかもしれませんが、細部にこだわらずに単純に「イイ音楽」と捉えていただければよろしいかと。と言うかそれよりも、ベトナム歌謡という枠組みを軽々と超えてしまっている、スケールの大きな歌謡作品と考えた方がいいのかもしれません(←ちょっと大袈裟)。何にしても大らかな音楽性が実に楽しい、素晴らしい作品だと思います。

 いや~、やっぱりアイ・ヴァンさん、ヤッテくれますわ。基本的に若い娘好きのわっちでやんすが、めっさ年増ではあっても、この人には身を任せたくなってしまいますね~。品のある色香と愛嬌を兼ね備えた無敵の歌手、好き好き大好き!な~んてね。

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「とりあえず1曲、このブツの曲ではありませんが、まあ参考程度に。」→コチラ

2012年4月 5日 (木)

PHI NHUNG 「BAO GIO TA GAP LAI TA」

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 ベトナムの歌手フィ・ニュンのアルバムですが、発売年は不明でございます。先日のホーチミン旅行で、ビンコムのウザイ屋にて試聴の上ゲットして来ました。フィ・ニュンのブツは前に「ころんの音楽探訪」で取り上げたことがありますが、見かけは白人なのに、まるでモーラム歌手みたいにべチャっと潰したような声で歌うのが実にアジア的で、妙に印象に残る人でありました。このブツを試聴した時は、「あれ?随分スッキリと洗練された歌い口になって来たな~」と思ったのですが、帰国してから聞いてみると、やっぱりコテコテ・アジアンな歌い口だと感じられますね~。

 この人が歌っているのは今風のポップスではなくて民歌っぽさがあるポップスなのですが、メロディや節回しは当然の如く実にベトナム的なんですけれども、わっちにはこの人の歌い口は、タイのルークトゥンやモーラムに近いモノに聞こえてしまうんですよね~。おそらくルークトゥンとかがお好きな方にも、この人の歌はあまり違和感無く受け入れられるんじゃないかと思われます。白人面してるクセに、その表現方法はどうしようもなくアジア的というのがフィ・ニュンの大きな特徴でありますが、ベトナムの歌手なのにその表現がタイっぽいというのが、実に不思議な歌手であります。まあそれは、ハスキーな歌声に因るところが大きいんじゃないかと思いますけど。

 この人は元々在米ベトナム人コミュニティで歌っていた人ですが、どういう事情があったのかは知りませんけれども、現在はベトナムに戻って来て活動しています。ジャケを見ての通りめっさ白人的な顔立ちをした美人さんですが、このルックスでベトナム歌謡を歌うということには、本人には我々が想像出来ないような葛藤があったのかもしれませんね。もしかしたら見かけが白人という自覚から、より強くアジア的なモノを追求するようになって、その結果このような歌い口になったのかもしれませんね~。まあ、単なるわっちの妄想ですけど。

 そう言えば、タイには白人のクセにバリバリのモーラムを歌うクリスティ・ギブソンという変態女がいますが、フィ・ニュンは白人面したベトナム人のクセにタイ歌謡っぽさを感じさせる歌を聞かせるという点で、クリスティ・ギブソンよりも変態度は高いと思います。しかし変態とは言っても、歌そのものはアジアンな情緒が漂う可憐な儚さと、切々と歌に心を込める健気な姿を感じさせまして、なかなかカワイイと思います。まあ何だかんだ言っても、わっちはこの人の歌が好きなんだということに、実はたった今気がつきました。

 あ~、そう気づいてしまうと、ホーチミンのブツ屋にあったこの人のブツを全種類買っておくべきだったと、今更ながらに思ってしまったりして・・・。とりあえずは親しみ易いステキな曲が揃っているこのブツをゲット出来ただけでも良しとしておくか、な~んて無理矢理思い込もうとしている、わっちなのでやんす。

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、切ないしっとり歌謡ですね~。ライヴ映像です。」→コチラ

「もう1曲、ラップやテクノっぽい音を使いながら、どうしようもなくベトナム歌謡でございますな。こちらもライヴ映像です。」→コチラ

2012年4月 4日 (水)

THU THUY 「CANDY THU THUY SHOW」

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 ベトナムのポップス歌手“キャンディ”トゥ・トゥイの、09年に発売されたライヴDVDです。08年の3枚目のソロ、「CANDY 180°」リリース後のツアー映像だと思われます。ホーチミンのブツ屋にて42000ドン(約168円)にてゲット致しました。トゥ・トゥイはわっちが一番好きなベトナムの歌手ですので、ブツ屋の壁にコレが飾ってあったのを見つけた時はめっさ嬉しかったですね~。心臓ドッキドキで手に取ったあの時の甘酸っぱい気持ちは、今も胸の奥に焼きついております(←すいません、アホです)。あ、ちなみに「キャンディ」とは、トゥ・トゥイの愛称であります。

 基本的にDVDやVCD等の映像作品は買わないわっちでやんすが、トゥ・トゥイのブツとあらば買わないワケには行きません。しかもベトナムの歌手のライヴ映像なんて通常であれば見ることは出来ませんので、尚更であります。もちろんYOUTUBEなんかではライヴ映像があったりはしますけれども、画質・音質・量等の全てにおいて満足出来るレベルではありませんので、こういうブツがゲット出来たのは本当に嬉しく思います♪

 で、このブツなんですが、ライヴ映像と言えばバンド演奏をバックに歌手が汗水流しながら歌っているという図を想像する方が多いと思います。しかしここに収録されているのはその手のモノではなくて、バックの音はおそらくテープか何かの、テレビの歌謡ショーみたいな感じのステージであります。派手な照明ワークに彩られた狭苦しいステージ上で、歌手とダンサー達が入り乱れて歌い踊るという類のヤツですね~。ステージと観客の距離は極めて近く、イメージ的にはストリップ劇場って感じでしょうか?観客達は憧れの歌手を目の前にして熱狂するという、実に微笑ましい光景が繰り広げられております。単純にめっさ楽しいステージだと思います!

 なるほど、ベトナムのライヴってこんなモンなんだな~というのがよくわかるブツでございますが、ちょいと気になるのは「これって口パク?」という点でございます。と言うか、どう見ても口パクなんですけど、せっかくお客さんがカネを払って来て下さるステージなのですから、下手でもいいから本気で歌っている姿を見せるというのが歌手の本分というモノなのではないでしょうか?まあファンとしては、歌手本人の生のステージを見られるというだけで大いに興奮するものではりますけどね~。

 収録曲は全8曲でありますが、聞き覚えの無い曲が多々入っておりますので、わっちとしては新譜感覚で楽しむことが出来ます♪クールに洗練されていながら極めてベトナム的な感覚に溢れているポップな曲がズラリと揃っておりまして、その辺は流石にトゥ・トゥイの作品だな~と感心致しますね。口パクは如何なものかと思いますが、貴重なステージを見ることが出来る点、楽曲が非常に充実している点、そしてトゥ・トゥイの姿を存分に拝めるという点を勘案すれば、十二分に満足出来る作品だと思います。

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、めっさカワイイ曲です。この映像はDVDのまんまですね。」→コチラ

「もう1曲、ビートの効いたノリノリの曲です。これもDVDのまんまですね。」→コチラ

2012年4月 3日 (火)

QUANG LE 「DAP VO CAY DAN」

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 ベトナムのおっさん歌手クアン・レの、07年のアルバムです。ビンコム・センターのウザイ屋の店員、キッチーのお薦めのブツであります。このおっさんのことは何一つ知りませんし見たことも聞いたことも無いのですが、せっかくキッチーがお薦めしてくれましたので、試聴の上ゲットすることにした次第でございます。今回のホーチミンの旅でゲットした、唯一の男性歌手のブツでやんす。

 ダサいジャケをパッと見たところでは、ロック感覚の強い音楽をやっていそうな雰囲気だと思ったのですが、もちろんそんな感覚のある曲も入っているんですけれども、基本的にこのおっさんはド演歌の人ですね~。実にアジア的な湿った情緒がある曲をヤッテいるんですけど、おっさんの節回しが非常に軽やかなので、あまりベタつかずにスッキリと聞くことが出来るのがイイですね!

 しかもこのおっさん、めっさ上手いのでやんすよ。歌謡曲的な曲でも民歌的な曲でも、気持ちよさそうに軽々と歌ってのけるんですよね~。素晴らしい実力だと思います。おそらく民歌の修行を積んで来たのではないかと思うのですが、その辺は6曲目の一部で聞ける、鳥肌モノの無伴奏での歌い口で確認出来るかと!これは本物の実力派でございますな。やるじゃないですか、このおっさん!

 まあわっちがアジアの音楽を聞く時は、基本的にほとんど女性歌手専門に聞いているワケでございまして、男性歌手は基本的に切り捨てる方向にあるんですけれども、何故ならおっさんにまで手を出すとカネがいくらあっても足りなくなってしまうからでありますが、このクアン・レみたいな魅力的なおっさんに出会うと、やはりおっさんもエエな~ってな気分になって来ますね~。

 タイのルークトゥンなんかに関しては、既におっさん歌手のブツに手を出してしまった為にヤバいこと(楽しいこと?)になってしまっていますが、ベトナム歌謡のおっさん歌手にまで手を出したら、マジでヤバいことになってしまいます。まあ幸いなことにベトナム音楽に関しては、取り扱っているブツ屋がほとんど無いのと、ネタを取り上げるブログがわっちの所ぐらいしか無くて情報が極端に少ないことから、魅力的なおっさんに出会わずに済んでいる状態でございます。今後もこの状態が続いてもらわないとわっちが困るのでやんすが、このおっさんに出会ってしまったことで、自力でベトナムおっさん歌手の道を探求して行くようになってしまうのがコワイ・・・。

あと、下に試聴う貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、オッサレーなAOR的ベトナム・ポップスでやんす。」→コチラ

「もう1曲、ミン・トゥエットとのデュエット演歌です。」→コチラ

2012年4月 2日 (月)

TRAN THU HA 「BAI TINH CHO GIAI NHAN」

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 ベトナムの実力派ポップス歌手チャン・トゥ・ハーの、99年のアルバムでございます。ホーチミンにてゲットして来たブツでございますが、こんな昔のブツをゲット出来るなんて、夢にも思っておりませんでした。だって東南アジアって新譜はすぐに廃盤になりますし、再発なんて皆無に等しいですからね~。このブツは単に売れ残りだったのか、それとも廃盤にならずに現在も発売されているのか、それとも廃盤後に再発されたのか、真相は定かではございません。何にしてもこのブツとの出会いは、素直に喜びたいと思います♪

 この人、現在はハー・チャン(HA TRAN)という名前で活動していますが、「ころんの音楽探訪」の時に一度取り上げたことがあります。そのブツはまるで死体のような顔のジャケがかなり不気味だったのですが、まあ元々研ナオコみたいな顔の人なので仕方ないですね・・・。しかしその死体ジャケのブツは本当に素晴らしい内容で、これまで聞いたベトナム音楽の中でも屈指の出来であると思っております。あ、どうでもいいんですけど、ベトナム語の「TRAN」という綴りを「トラン」なんて読む人がいますが、これは「チャン」です。

これが死体ジャケのブツ
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 死体ジャケのブツは実にプログレッシヴな内容でありまして、ピーター・ガブリ寄リ先生を思わせる所もある立体的なロック感覚に溢れた作品でしたが、今回のアルバムの音作りのクオリティも非常に高くて、この人は当初から通常の典型的なベトナム歌謡には背を向けていたんだな~ということがよくわかります。その辺は憑依系(?)歌手タイン・ラムに共通するところがありますが、実はこの人、タイン・ラムを慕っているそうです。

 まあタイン・ラムを慕っていると言ったところで誰にも話は通じないかと思いますが、要は欧米的な音楽の要素を大々的に取り入れて、独自のベトナム・ポップスを作り上げているということであります。ベトナム的なクセは少ないので、フツーに洋楽に親しんでおられる方にも「ちょいとエキゾなポップス」としてスンナリと受け容れられると思いますし、それでいてベトナム的な味わいもキッチリとありますので、口うるさいワールド系リスナーの方も納得なんじゃないかと思います。

 そして、最近と比べたら随分若々しい歌声はなかなかの聞きモノでありまして、この顔を知らなければめっさ萌えることが出来るのではないかと・・・って、ジャケに顔写っちまってるからどうしようもないか。歌そのものはメチャクチャに上手いホンモノの実力派で、カワイイ歌声から堂々たる大人の歌声までを使い分ける歌い口は、マジで舌を巻く素晴らしさだと思います。この音作りにしてこの歌というワケで、内容は折り紙付きという作品に仕上がっていると思います。歌謡系のニュー・クインなんかと並んで、是非日本でも多くの方に聞いていただきたい歌手でやんす!

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、洗練されたベトナム・ポップスって感じでやんすね。」→コチラ

「もう1曲、オッサレーなベトナム・ポップスって感じでやんすね。」→コチラ

2012年3月31日 (土)

PHAM THI HUE 「CA TRU SINGING HOUSE」

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 今回取り上げますのは、ベトナムのカチューの歌い手でありカチューで使われるダン・ダイと呼ばれるバカ長い三弦琵琶の奏者でもある、ファム・ティ・フエの2010年発売のアルバムであります。カチューなんて言われてもピンと来ない人がほとんどだと思いますが、実はわっちもそうなのでやんす。カチューと言う音楽があるというのは知っていましたが、それがどんな音楽なのかは全く知りませんですた。AKB48が水着姿で「EVERYDAY,カチュー」なんて曲でも歌えば、少しは日本でも知られるようになると思いますけどね~。「カチュー 歌いな~がら♪」・・・失礼致しますた。

 カチューはベトナムの伝統音楽ですが、近年は絶滅寸前に追い込まれていて、緊急に保護するべきモノとして2009年に世界無形文化遺産に登録されています。ファム・ティ・フエさんは絶滅寸前だったカチューの伝統を受け継いで「タンロン・カチュー・クラブ」という団体を設立し、若手にカチューを指導しているそうであります。フエさんは「伝統の保存に全力を尽くす」と発言しているそうですが、その意気は素晴らしいですね~。実に立派な人だと思います。まあ、だからと言って別に「カチューを聞かねばならない!」なんて考える必要は全く無いんですけど、とりあえずは「へ~、そんな音楽があるんだ」ってことで、その存在を知っておいても損は無いのではないかと。

 それはさて置きカチューでございますが、パッと聞いたところでは、なかなか手強い音楽でやんすね~。琵琶と太鼓をバックにした語り物って感じでございますが、高貴で格調高いという雰囲気が濃厚で、あまり庶民的な感じは致しません。言ってみれば純邦楽みたいな感じでございます。どれもこれも同じような節回しで語り、どれもこれも同じようにダン・ダイをベンベンと弾いて、どれもこれも同じようにチョン・チャウと呼ばれる太鼓をポンポンと鳴らし、どれもこれも同じようにファックと呼ばれる竹の打楽器をカンカラカンカラ打ち鳴らしています。非常に変化の少ない音楽で、何だか単調の極致って感じでございますな。一体コレのどこをどう楽しんだら良いのか、とにかく「手強い」音楽であります。

 コレはハッキリ言って、慣れないと退屈極まりない音楽なんじゃないかと思います。しかし大好きな国ベトナムの音楽ですから、そう簡単に切り捨てるワケには行きません。ということで通勤時や家でもひたすら繰り返し聞いて、「EVERYDAY,カチュー」状態になっているのでございますが(だから他のネタがなかなか書けないんでやんす)、まだ楽しいとは思えないものの、段々と普通に聞けるようにはなって来ました。しかし、ベトナム本国でもこのような音楽を積極的に聞こうという人達がたくさんいらっしゃるとは思えず、絶滅寸前にまで追い込まれたというのは何となくわかる気がします。何故ならこの音楽には同時代性が無いと言いますか、ホーチミンから透けて見えたベトナムの状況からはかけ離れた音楽と言う気がするからでやんす。ぶっちゃけ、今時このような音楽を求める一般庶民はいない、そんな感じがするのでやんすよ。

 もちろん文化遺産として保存するべき音楽でありましょうし、ファム・ティ・フエさんの活動には敬意を払いたいと思います。しかし、わっちみたいな外国の部外者に、カチューの本当の素晴らしさはそう簡単には理解出来るものではないでしょうし、わかったような顔をして「これは良い!」なんて言う気はありません。正直な所今のわっちにとってこの音楽は、とにかく「手強い音楽」という以外の何物でもないって感じなのでやんす・・・。

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、カチューってこんな感じ、ということで。」→コチラ

「もう1曲、AKB48の『EVERYDAY,カチュー(シャ)』です。」→コチラ