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タイ Feed

2013年3月13日 (水)

KAL 「KAL」

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 タイのポップス歌手キャルの、05年のアルバムであります。先日のバンコク旅行で、センターワンの中古盤屋でゲットして来たブツでございます。69バーツ也。この娘の顔と名前はデビューした頃から知っていたのですが、実際にブツをゲットするのはこれが初めてでございます。見つけた時はなかなか嬉しゅうございましたよ♪

 前にQ’TYのR&Bアルバムを取り上げましたけど、キャルのこのブツもR&B色が強めに出ている仕上がりですね。あまりよく覚えていないのですが、この時期のタイ・ポップスってR&B系の勢力が強かったんでしたっけ?ただこの娘の場合はQ’TYほど本格派という感じではなくて、いかにもタイのアイドル・ポップスといったタイプの曲も歌っていますので、タイ音楽好きにはより親しみやすいんじゃないかと思います。

 それにしてもこの娘、ブックレットの写真を見ている限りではイマイチビミョーなルックスのような気がしますけど、実にイイ歌を歌う娘でありますね!クールなカッコ良さがありつつもQ’TYほど本格的ではなく、タイの歌手らしい親しみやすい可愛らしさがありますので、安心して聞けると言いますかね~。アジアンなしっとりした切ない情緒もありますし、アジアン・アイドル好きにはたまらないモノがあるんじゃないでしょうか?歌はそこそこしっかり歌える方ですので、その点でもお薦めしやすい歌手であります。

 また、このブツはグラミーから出ていますので、サウンド・プロダクションも相当にしっかりしておりまして、曲と歌に合わせた音作りが実に良いと思いますね~。安易な打ち込みなんかには頼らない(もちろん打ち込みは使ってますけど)、有機的に絡み合う音の使い方には、一切手抜きはありません。やっぱりポップスの音作りはこうでなくっちゃいけません。まあテキトーな音作りが猛烈な破壊力を持つ場合もありますけど、このブツのようなスタッフのやる気が見えるような音は、聞いていてとても気分がイイですよね♪

 う~む、これはなかなか良いブツではないですか!ちょっとヘヴィなファンク系の曲はカッコいいですし、タイのアイドル・ポップスらしい可愛くて切ない曲もステキですし、あとはキャッチーなフックを持った曲がもうちょっと入っていたら、完璧だったんじゃないですかね~。この次のアルバムが非常に楽しみになってしまうのですが、多分キャルってこの1枚だけで姿を消したんでしたっけ?タイには傑作を1枚だけ残して消えてしまう連中が多いという怪奇現象がありますが、キャルもそのジンクスに呑み込まれてしまったのでしょうか?だとしたら、残念でなりませんね・・・。

あと、今回は試聴が見つかりませんでしたので、試聴の貼り付けは無しでやんす。

2013年3月10日 (日)

NICOLE THERIAULT 「TWO FACES OF LOVE」

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 タイのポップス歌手ニコール・テリオー(以下ニコちゃん)の、02年のアルバムです。ブックオフにて500円でゲットして来たブツでございます~。ニコちゃんは今も現役だと思いますけど、最近は名前を聞くことがありませんのでよくわかりません。この人がめっさ人気があった2000年前後は多くのポップス歌手が元気に活躍しておりまして、ブアチョンプーだのナット・ミリアだのマーシャだのキャット・イングリッシュだのトーン・プッカラマイだのヤー・ヤー・インだのと、本当に色々な連中が充実した面白い作品を出していましたね~・・・って、誰もそんなこと覚えていませんよね。失礼致しました。

 そんなポップス歌手達の中でも、わっちの女神様でありますブアちょんは除いて、ニコちゃんは一番好きな歌手でありました。ぶっちゃけ他の連中に比べて歌は下手っぴーで物凄く不器用なんですけど、何と言ってもこの人の好さそうな顔がイイではないですか!いつもニコニコなニコちゃんの顔を見ると、わっちは何だか安心してしまうのでやんすよ。めっさ美人というワケではありませんが、ホッとする顔なのであります。エエわ~、ニコちゃん♪

 このブツは、聞く人によってはえらくヘッポコな歌唱集のように聞こえるんでしょうけど、まあわっちもそれは否定致しませんが、ニコニコニコちゃんがたどたどしいながらも一生懸命歌っているというだけで、何だか萌えてしまうというか安心してしまうというか、言ってみればわっちにとってニコちゃんの歌は、典型的なアイドル歌謡なのでやんす。ニコちゃんがニコニコしながら歌ってくれている、ただそれだけでOKなのでやんすよ。

 な~んてことを言うと大して聞く価値の無いブツだと思われるかもしれませんが、ところがそんなことは無いんですよね~。このブツがリリースされた2000年前後のタイポップスというのは、今では考えられないほど異様に充実しておりまして、制作に関わるスタッフ達の気合もハンパではなかったのでしょうが、とにかくいいモノ作ろうという意思が漲っている作品が非常に多いんですよね~。このブツも例外ではなくて、しっとりした切なさ溢れる曲がズラリと揃っていますし、柔らかなアコースティック調のアレンジは素晴らしく充実していて、実に良く出来たアルバムだと思います。現在のタイでは、ここまで充実した作品はなかなか作れない無いんじゃないですかね~、多分。

 何にしても、ニコちゃんはやっぱり素晴らしいですね!ブアちょんがわっちにとっての女神様なら、ニコちゃんは笑顔のステキな天使って感じでしょうか・・・イヤイヤ、天使は3枚目あたりまでのプロイか。じゃあニコちゃんは、憧れの隣のお姉さまってことで。まあ別にどうでもいい話なんですけど。

あと、試聴がすぐに見つかりませんでしたので、今回は試聴の貼り付けは無しでやんす。

2013年3月 7日 (木)

JIEW AMORNRAT 「SAO KEN FAAI」

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 タイのモーラム歌手ジウ・アモンラットの、昨年の終わり頃に発売されたアルバムでございます。先日のバンコク旅行で、インドラ・スクエアのミュージック・ランド2002でゲットしたブツであります。

 既に色々な所で言われていることですが、このアルバムはジウの「再デビュー盤」でございます。この娘は以前ノック・ポンパナーという名前で活動しておりまして、わっちは彼女のブツを2枚持っているのですが、ルックス的にはイマイチながらも歌はイケてる歌手として、結構印象に残っているのであります。ただ、突然姿を消してしまいましたので、浮き沈みの激しいルークトゥン・モーラムの世界ですから、歌手をやめてしまったのだろうと思っていました。しかしこの度こうやって名前を変えて再出発ということになったワケでありまして、喜ばしい限りでございます。

 わっちが持っているノック・ポンパナーのブツは、02年の多分デビュー盤と、05年の盤であります。他にアルバムがあるのかどうかは知りません。02年盤はブサイクなクソガキみたいなジャケが聞く気を削ぎますが、若干緊張気味ながらも伸びやかな歌い口と細やかなコブシ回しは、非凡な才能を感じさせてくれます。05年盤はルックスもお姉さんっぽく成長して、歌声にも格段に落ち着きが出て来まして、ラチャノック・シーローパンに並ぼうかという位の実力をヒシヒシと感じさせる一枚になっております。

こちらが02年盤
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こちらが05年盤
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 そして今回の再デビュー盤でございますが、久しく見ないうちにスッキリした顔立ちのお姉さまになりましたね~。歌声の方はすっかりモーラム歌手っぽくなりまして、ルークトゥンを歌っていたノック・ポンパナー時代とは歌い方を変えているように聞こえます。声の美しさも伸びやかさも現在の方が上でありまして、聞く者を思わずウットリとさせてしまうような声の魅力(魔力?)が出て来たように感じられますね。イヤイヤ、これは素晴らしい成長ではないですか!再デビューは大正解だったんじゃないかと思います。

 まあモーラム歌手として再デビューとは言っても、まだルークトゥンっぽい曲を歌ったりしていますので、どうせなら徹頭徹尾モーラムをヤッテ欲しかったですね。じゃないと、何の為にモーラム歌手として再デビューしたのかわからない・・・とまでは言いませんけど、モーラムに関してはカーオティップのハイパー・モーラムとかドークオー&カーントーンなんかの注目作が出て来ている最近でございますから、ここは一発本格派のモーラムをぶっ放して欲しかったと思いますね~。それにこのブツは、ラオスとの文化的繋がりを探るとか何とかいうお題目の作品でもありますので、それなら尚更全編モーラムじゃないとアカンの違う?と思ったりして。

 この娘は実力的にはカーオティップやカーントーンと並んで、三つ巴でモーラム界を引っ張って行ける力を持った歌手ですから、やはり本当のモーラム・アルバムを作って欲しかったという気がする今日この頃でやんす。まあそれは次回に期待ってことで!

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、見事に美しいポップ・モーラムですね~。」→コチラ

「もう1曲、楽しくて良い曲なんですけど、本当は徹底したモーラム攻撃をして欲しいんですよね~。」→コチラ

2013年3月 6日 (水)

Q’TY 「Q’TY」

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 タイのR&Bグループ、キューティー(以下Q)の06年のデビュー盤です。先日のバンコク旅行で、センターワンの中古盤屋でゲットして来たブツでございます。中古とは言ってもシールドが破られていませんでしたから完全に新品でございまして、お値段は69バーツでありました。安くゲット出来て嬉しい~♪でもこの連中の歌は全く聞いたことが無くて、ジャケを見て思わず手が出てしまったのでありました。ジャケだけは前から知っていましたので。

 ところで東南アジアでは全般的にR&B歌謡は大流行していますが、タイでもR&B風の曲を取り上げる歌手は多々いますよね~。アイドルのFFKにしても西のヘッポコ横綱ガーリー・ベリーにしても、大抵のポップス歌手のアルバムの中にはR&B系の曲が入っているように思います。とは言え全編にわたって徹頭徹尾R&Bというブツは、あまり記憶にありません。みんなアクセント的にその手の曲を歌っていますが、本格的なR&B系の歌手というのは、タイでは意外に少ないのではないでしょうか?パッと思い浮かぶのはリディアぐらいですしね~。

 そんな中でQは本格派のR&Bグループでありまして、タイのR&Bとしては最高レベルに達していると言っても良いかと思われます。最大手のグラミーからのリリースというのも関係あるのでしょうけど、まずは音数を削ったシャープでクールな音作りがメチャクチャにカッコいいんですよね~。この音作りなら、メリケンや日本のR&Bに全く引けを取りません。そしてこの3人娘の歌が、これまたカッコいいんでやんすよ。ヘッポコなところが微塵も無くて、若々しい勢いと瑞々しさに溢れており、ちょっと突っ張った感覚がありつつも女の子らしい可愛らしさもあるという、実に素晴らしい歌なんですよね~♪わっちは惚れてしまいました!

 それにしても、これだけしっかりと作られたタイ・ポップスのアルバムって、他になかなか無いかもしれませんね~。まあ、あまりにしっかりし過ぎていてタイらしさに欠けるという気がしないでもないですが、言葉の響きは間違い無くタイですし、フニャっとした感覚が強いタイ語がこれだけシャープでカッコ良く聞こえるという点では、タイ語の奥の深さを体現してみせた見事なアルバムだと言えるかもしれません。

 このブツ、今年の発売であれば、間違い無く今年のベスト10に入って来たでしょうね~。発売年の関係から今年のベストには入れないと思いますけど、非常に良く出来た素晴らしい作品だと思いますね~。タイ・ポップス好きにもアジアンR&B好きにもお薦めしたい、見事なブツでございますよ!ただ、残念ながらこの連中、この一枚を残して消えてしまったようであります。何だか知りませんけど、タイには傑作を1枚残して消えてしまう連中が多いですよね~。タイの謎の一つでやんすね・・・。

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「とりあえず1曲、しっとり系をどうぞ。」→コチラ

2013年3月 5日 (火)

PALMY 「5」

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 タイの歌手パーミーの、2011年末頃発売のアルバムであります。タイトルが「5」ですから、おそらく5枚目のアルバムなのではないかと思います。パーミーなんて全然追っ掛けてなかったですし、寧ろあまり興味の無い歌手でしたので、これまで一体何枚位のブツを出しているのか全然知らないんですよね~。それなのに何故このブツをゲットしたのかと言いますと、ぶっちゃけ、よくわかりません。バンコクのBIG Cでゲットしたブツなんですけど、その前に行ったセントラル・ワールドのB2Sに全然掘出物が無かったので、ついつい手が出たのかな?まあ、妙な鍵盤を抱えてコチラを見ているパーミーの顔が、イモージェン・ヒープみたいで魅力的だったというのが一番大きいかと思いますけど。

 わっちにとってはパーミーって、ちょっとロックっぽいアイドル歌手というイメージしかないんですけど、このブツを聞くと、もはやアイドル歌手なんて感じでは全くありませんね~。言ってみれば、ちょっと不良っぽいオルタナ系ロック・ミュージシャンでありますな。それをカッコいいと受け取るかどうかは人それぞれですが、わっちはイメージ的にこの不良っぽさはタイの女性っぽくないな~って気はしますけどね~。まあこの白人っぽい顔立ちですから、不良っぽさが似合わないワケではありませんけど。

 オルタナ系ロックとは言っても、タイの音楽としてはオルタナ系ということでございまして(って、意味わからないですよね?)、洋楽なんかに慣れた耳で聞きますと、ちょっとノスタルジックな雰囲気のポップなロックンロールって感じですかね~。最近はレトロでノスタルジックな音楽をヤッテる連中が日本でも欧米でもちょいちょい出て来ていますから、その流れに乗った作品だと解釈してもイイかもしれませんね。わっちはその手の音楽は結構好きですので、パーミーのこのブツはストライクな作品でございます♪ちなみに、このブツを聞いてパッと思い出したのが、前に取り上げましたドイツのアネット・ルイザンですね。

 というワケで久し振りに聞いたパーミーですが、イヤイヤ、冗談抜きでかなり良いではないですか!まあタイ音楽ならではのモノがあるという感じではありませんが、ポップなロックンロールが好きであれば何の違和感も無く親しめる音楽だと思います。タイとか欧米だとかは関係無しに、ただのイイ音楽として楽しめばそれでOKという、そんな感じの音楽だと思います。そういう意味では、誰にでも親しめる音楽として、万人にお薦め出来るブツだと思いますよ!ただ、難を一つ言わせてもらうと、中盤以降ラストまで怒涛のスローな曲攻撃というのはどうかと・・・。もっとノリノリの曲を沢山聞きたかったな~、なんて。

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、わっちが一番好きな感動的なまでに超ポップな曲です。途中で出て来るレコード屋がめっさ気になる~!」→コチラ

「もう1曲、しっとり系をどうぞ。」→コチラ

2013年3月 4日 (月)

4-TEEN

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 タイのアイドル・ルークトゥン・グループ、4ティーンの03年のアルバムです。このグループは、日本人の間でも高い人気を誇るクラテーちゃんが所属していたグループとして知られていますが、わっちも以前からこのブツの存在は知っていたものの、現物は全く見たことがありませんでしたし、まさかコレが手に入るとは思っていませんでした。しかし先日訪れたバンコクの中古盤屋で偶然見つけることが出来まして、本当にめっさ嬉しかったですね~。見つけた時は、心臓が止まりそうなほど驚きました!クラテーちゃん好きの日本人は多々いらっしゃいますが、このブツをお持ちの方は少ないのではないかと推測致します。ちなみに、69バーツ也~♪

 このブツ、言ってみればマニア垂涎のアルバムということになるのですが(特にクラテーちゃんファンには)、中身の方はと言いますと、当然アイドル的な可愛らしさは多々ありますけれども、ポップス的なルークトゥンを量産するR.SIAMレーベルのブツにしてはオーソドックスな内容になっておりまして、まるでコテコテ・ルークトゥン専門のNOPPORNレーベルのブツのような仕上がりになっていると思います。まあこれはこれでコテコテのタイの女の子らしさが感じられますので、よろしいのではないかと思います。

 で、それにしてもクラテーちゃんですよ。現在もメチャクチャカワイイわっちのクラテーちゃんですが、このブツの頃のクラテーちゃんもめっさカワイイのは当然でございます。歌声はまだまだ若いと言いますか幼いと言いますか、まだ十代ですから若いのは当たり前なんですけど、歌はやっぱり上手いですよね~。やっぱりわっちのクラテーちゃんは、昔から素晴らしかったんだということを、改めて実感した次第でやんす!

 クラテーちゃんファンにとっては、ぶっちゃけ他のメンバーなんてどうでもイイんですけど(イヤ、どうでもよくはないか)、他のメンバーの歌も結構いい感じですよ。特に5曲目で歌っているのは、ジャケでクラテーちゃんの前に写っている幼児みたいな娘だと思いますが、まるでウォンドゥアン・チャマイポーンを思わせるような幼くもコテコテな歌い口で、あっと驚かされてしまいますね~。他の二人もなかなかイイ感じでありまして、ジャケ右端の青服娘はルーククルンを歌っても良さそうな伸びる歌声の持ち主ですし、ジャケ中央の美人さんは歌は全然上手くないですけど、ダーオ・マユリーみたいな色気と愛嬌を感じさせる歌声で、なかなか面白いと思いますね~。

 まあクラテーちゃんがソロとして独立してしまったのでグループとしてはこれ1枚しかブツを残していませんけど、ソロと並行してこのグループを続けていたらそれはそれで面白かったんじゃないかな~と思いますね。キャラクターの違った4人がマイルドに共存したこのグループ、とってもステキだと思います。結構浸ってしまいますよ♪

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、クラテーちゃんが歌う曲です。」→コチラ

「もう1曲、全員で歌う曲です。」→コチラ

2013年3月 2日 (土)

LAMDUAN 「FLOWER BEAT」

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 これまで内緒にしておりましたが、実はわっちはラテン音楽が大好きなのでやんす(←内緒にしてないって!)。特にキューバの音楽は大好物でございまして、中古盤屋とかブックオフでキューバのブツを見かけたら、大体買っているように思います。昔は嫌いだったサルサも、現在は体質が変わって来て素直に楽しめるようになっております。アジア音楽ジャンキーのわっちでやんすが、本当はラテン音楽の方が好き!・・・とは言いませんが、アジア音楽もラテン音楽も本当に大好きでございます。

 となりますと、「アジアの人達がアジアならではのラテン音楽をヤッテいたら、理想的な音楽になるじゃん♪」などという単純な発想が出て来てしまうのでありますが、そんな理想的な音楽を実現しているのが、今回取り上げますタイのポップス・グループ、ラムドゥアンなのでございます。このブツは彼等の04年のアルバムでありまして、先日バンコクに行った時に、センターワンの中古盤屋でゲットして来たブツでございます。69バーツ也。

 まあラムドゥアンなんてバンドは日本では全く知られていない存在だとは思いますが、日本人の預かり知らぬ所でこんな面白い連中がブツを出しているワケでございますから、世界は本当に広いと言いますか、自分は世界のことを殆ど知らないということを思い知らされると言いますか。イヤイヤ、まだまだ世界の色々な地域の音楽を探求して行かなければなりませんね~。掘り続ける楽しみがある世界音楽の旅哉。

 ラムドゥアンはタイのラテン音楽バンドなんですけど、サルサやキューバ音楽に範を仰ぎながらも、いかにもタイのポップスっぽいアジアンな情緒も併せ持っておりまして、単なるラテンのコピーに終わっていないのが素晴らしいんですよね~。バックの音は基本的にめっさラテンなんですが、ロックやフュージョン的な感覚もシッカリと取り入れていますし、言ってみれば絶好調だった頃のグロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーンに近いところがあるかと思うんですけど、本場のラテン・バンドと決定的に違うのが、ジャケに写っている女子の歌なのでございます。

 何が違うのかと言いますと、この女子の歌には、ちょっとフニャっとしたいかにもタイ的なヘッポコな感覚があるのであります。まあ言ってみればとっても下手クソな歌ではございますが、そこからアジアンな情緒がダラダラと出て来るワケでございます。そして不思議なことに、この歌声はバリバリにラテンな曲調にもアジアンなしっとりした曲調にも、どちらにもピッタリとハマるのであります。いや~、本当に素晴らしいですね~。マジで浸ってしまいますわ。

 タイは渋谷系の音楽に関しては世界最高峰と言っても良い位のレベルを誇りますが、もしかしたらラテン系に関しても、相当にレベルが高いのかもしれませんね。まあわっちはこの連中の他にタイのラテン・バンドなんて知りませんけど、もし他にこの手のバンドがいるなら、是非お教えいただきたいと思う今日この頃なのでやんす。

あと、今回はいい感じの試聴が見つかりませんでしたので、試聴の貼り付けは無しでやんす。

2013年3月 1日 (金)

ANNITA 「WHERE R U ?」

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 タイのポップス歌手アニータの、02年のデビュー盤です。先日のバンコク旅行の際に中古盤屋でゲットして来たブツでございます。実はわっちはこのアニータという歌手のことはずっと以前から知っておりまして、このブツに曲を追加して曲順も変えたスペシャル・エディションのアルバムを7年ほど前にゲットしているんですけど、ジャケは今回の盤の方が良いのでついつい手が出てしまったんですよね~。69バーツと安かったですし。

こちらがスペシャル・エディション
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 ぶっちゃけ言ってしまいますと、比べてみればスペシャル・エディションの方が曲順も良くて追加曲が5曲もありますので断然お得なんですけど、やっぱり好きな歌手のブツはオリジナル盤も持っていたいかな~なんて思いまして、ゲットしてしまった次第でございます。ただの音楽好きのわっちでやんすが、珍しくちょいとマニア心を出してしまいましたね~。まあそれだけアニータという歌手が魅力的ということではあるんですけど。

 何がそんなに魅力的かって、アイドル系の歌手にしては意外に歌はそこそこ歌えますし、ルックスもかなりカワイイですからね~。それにタイ・ポップス黄金期にリリースされているブツですから、曲の充実度も半端ではありません。タイ・ポップスらしいバラードあり、ノリノリのポップな曲あり、ラテン調あり、ちょいルークトゥンっぽい雰囲気の曲ありと、とてもバラエティに富んでいます。しかも「あ~、やっぱりタイのアイドルだな~」とホッと出来るような感覚も持っていまして、美人なのにめっさ親しみ易い感じがするのでやんす♪

 うーむ、本当にステキな盤でございますな。こういう充実盤が雨後の筍の如く続々と出て来ていた時代が何だか懐かしいな~なんて思うのは、現在の歌手に対して失礼なのかもしれませんが、あの時代のタイ・ポップスが本当に魅力的だったのは事実ですからね~。それはこのブツを聞いていただければ、多分実感していただけるのではないかと思います。

 ただ、アニータはこのブツをリリースした後、車で人身事故を起こしてしまって活動停止を余儀なくされてしまったんですよね~。事故後一旦復活して、確か06年にブツを出しましたが、残念ながらそのブツはわっちは持っていません。そしてその後は何の音沙汰もありませんので、もしかしたらもう引退してしまったのかもしれません。だとしたら非常に残念なんですけど、こんな充実したブツを残してくれただけでも有り難いことですので、文句は言いますまい。願わくば、再び復活して欲しいんですけどね・・・。

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、ノリノリのタイトル曲です。何かパメラー・ボーデンのルークトゥンみたいでやんすね。」→コチラ

「もう1曲、ちょいとフニャっとしたしっとり系の曲です。」→コチラ

2013年2月28日 (木)

PIMJAI PETCHPALACHAI 「KAO NORK NAR」

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 タイのモーラム歌手ピムチャイ・ペットパラチャイ(と読むのかどうかは知りません)の、16曲入り復刻盤でございます。先日バンコクに行った時に、センターワンの中古盤屋でゲットして来たブツでございます。99バーツ也。日本ではなかなか入手出来ない貴重盤でございますが、バンコクの中古屋にはこんな値段で置いてあるんですから、タイ音楽好きにはたまりまへんな~♪

 美人モーラム歌手として名高い(?)ピムチャイさんでありますが、このジャケはめっさ魅力的ですよね~。見つけた瞬間に、思わず持つ手が震えてしまいますた!な、何て歌えそうな顔なんだ!な~んて感じで。そしてジャケから受けた印象の通り、めっさイイ感じで歌うのでありますよ。ジャケはちょっとおばちゃんっぽい顔でありますが、モーラムらしいベチャっと潰したような子供っぽい声なのがイイですね~。もう聞くだけで嬉しくなって来るぐらいのモーラム声なのでありますよ!とってもステキ♪

 そして曲の方がこれまた実にモーラムらしい、「全部同じ曲やんけ!」と言いたくなるような金太郎飴的メロディが満載なのであります。うーむ、この中毒性の高さ、思わずトリップしてしまいそうな反復美。やっぱりモーラムってイイな~♪ブイブイ唸るヘヴィなベースを中心にして、サイケなオルガンや音頭的なフレーズを吹きまくるサックスは実に味わい深く、調子ハズレなフレーズをキーキーと鳴らすバイオリンみたいな音(多分ソーでしょう)やピャーピャーと賑やかに鳴るケーンの音はタイの田舎の人達の姿を想像させてくれます。14曲目以降は唐突にダサダサなシンドラの音が出て来たりして、更に混迷度が増すのがステキです。コレはマジで素晴らしいですね!

 コレがいつ頃の録音のブツなのかは知りませんけど、まあシンドラを使ってる曲なんかは80年代なんだろうと推測致しますが、やはり昔のモーラムって本当にイイですよね~。もっさりとヘヴィで全然洗練されていなくて、思わずダラダラと踊りたくなってしまうグルーヴィーな感覚があります。「モーラムはファンクだ!」と言ったのはわっちでやんすが、ファンクがお好きな方には是非モーラムをお薦めしたいですね~。腰に来るこのグルーヴは、ファンク好きの方にも味わっていただきたいと思います。あ、語り物的な感覚もある歌は、もしかしたらヒップホップ好きの人にもアピールするモノがあるかもしれませんね~。ファンク好きやヒップホップ好きの方の感想をお聞きしたいな~と思う、今日この頃でやんす。

あと、今回は若い頃のピムジャイさんの試聴を見つけることができませんでしたので、試聴の貼り付けは無しでやんす。

2013年2月27日 (水)

UTAIRAT KERDSUWAN & JANJIRA RACHKRU 「SOMBAT THAI」

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 先日のバンコク旅行で最終日の最後の最後にゲットしたブツが、ウタイラット&ジャンジラーの昨年発売のこのブツでございます。とにかくこのブツ、ジャケが素晴らしく良いではないですか!バリバリ民族衣装の娘二人に、野原のイラストがバックの合成写真。う~む、安っぽい作りでイイな~。田舎っぽいモーラムか、或いはベトナムのカイルオンみたいな歌劇を収録していそうな雰囲気がプンプン漂っている、怪しいモノ好きの購買欲を刺激しまくる素晴らしいジャケではないかと思います♪

 で、中身の方はどうかと言いますと、期待に違わぬ徹頭徹尾ホンワカしたモーラムでございまして、もうめっさめさシビレる内容になっているのであります!どの曲を聞いても全部同じ曲に聞こえるという、今時とんでもなくハードコアな地元密着型音楽なのでありますよ。いいな~、こういう外国人リスナーのことなど何一つ考えていない、超ローカルに徹しているこの音楽!それでいてジャケは観光客の購買欲を刺激する若い娘の民族衣装という、何も知らずにジャケだけで買ってしまった外国人観光客がガッカリすること請け合いの、素晴らしい作品だと思います。嗚呼、ジャケに騙されたあの日本人のおっちゃんとか白人の兄ちゃんが、ブツを再生して絶句している様子が目に浮かぶな~♪

 それにしてもこの二人、実にイイですね~。どっちがどっちの声なのかは全然わかりませんけど、ちゃんとモーラムの修行をしていることを窺わせる歌い口でありまして、ジャケ写ではまだまだ若そうに見えるものの、安心して聞くことが出来るんですよね~。若々しさはあるものの、既に中堅どころの落ち着き具合もあるって感じでございます。まあ、もっと本格派のモーラムであれば、蛙を潰したようなベチャっとした声で歌うのかもしれませんけど、この娘達みたいな蛙度控え目の(?)爽やかな歌声のモーラムってのも、なかなかオツなモンでやんすよ!

 バックの演奏も極めてシンプルなんですが、キーボードやアコーディオンの音がのほほ~んとした極楽気分を醸し出しておりまして、華やかな衣装に身を包んだ娘達にフラフラとおびき寄せられたド田舎の農民達が、酔っ払いながらダラダラと踊っている様子が目に浮かんで来る、実に素晴らしい音になっていると思います。何と言いますか、まさに天下泰平って感じの音楽でありまして、こういう音楽に合わせて踊っていれば決して争いごとなんて起きないんじゃないかという、世界平和な音楽だと感じられますね~。アソコの中国人も、ソコの韓国人も、ココの日本人も、み~んなこの音楽で踊りなされ!世界中のホワイトもブラックもイエローも、天下泰平なモーラムで踊りましょう♪

 うーむ、どの曲聞いても同じにしか聞こえないのに、何か知りませんけど繰り返し聞いてしまうという、実に中毒性の高い音楽ですね~。マジでメチャクチャに素晴らしい音楽だと思います。これを聞いていたらカーオティップのハイパー・モーラムのことなんて、すっかり忘れてしまいそうな気がする今日この頃なのでやんす。

あと、今回は試聴を見つけられませんでしたので、試聴の貼り付けは無しでやんす。