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2013年5月 3日 (金)

北川稽古~CHEB I SABBAH 「LA KAHENA」

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 久し振りのこにたんである。本来ならアラブ音楽はななみーの担当だが、グナワが絡んでいるとなれば話は別だ。今回はウチが担当する。シェビー・サバーというおっさんは在米アルジェリア人DJだが、まがい物臭さが漂うおっさんである。何故なら、サラーム海上というおっさんが褒めているからである。ウチはサラーム海上というおっさんとは全く趣味が合わぬから、全く信用していない。まあ、どうでもいい話だが。

 このブツにはグナワだけでなく、マグレブ系の色々な音楽が収録されているが、その点では実に興味深く貴重である。どうせなら単なるマグレブのコンピ盤として音を加工すること無く出して欲しかったが、そこがDJという連中のあさましさである。自分のエゴを出さずにはおられぬのだ。音楽を単なる「素材」とみなし、色々な音を付け足さずにはいられない。そもそもDJという連中は、そういう余計なことをして自己主張せずにはおられぬ存在であるのだ。ヤツ等にとって音楽とは、自分のエゴを主張する為の道具に過ぎないのである。このブツもDJによる「作品」ということであり、せっかくのマグレブ系音楽が、単なる素材として扱われている・・・かと思っていたが、聞いてみると様子が違っておるな。

 まあこのブツはDJによる「作品」であるから、当然DJによる音が付け足されておるのだが、低音とビートを強化するという部分を主眼としているように聞こえる。音楽のボトムを強化することに優先しており、元の素材を台無しにするような音作りはしていない。その点では、ジャー・ウォブルがラオスのモーラムをダブ化した「モーラム・ダブ」と同様の方向性を持った作品と言える。要はDJのエゴを出すだけではなく、音楽への敬意も少しは見える作品ということである。

「DJのエゴなんぞ必要無い。」byこにたん
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 そうなると通常なら誰も見向きもしないような音楽を、DJが加工して「作品」として出すことにも、少しは意義があるモノとなって来る。音楽を強化する方向性を示して見せた作品ということで、今後の展開に何かしらの変化をもたらすかもしれないからである。まあ変化しようがしまいが、元から素晴らしいモノは素晴らしいのであるが、伝統は保存しつつ一方で変化するモノがあっても、それは悪いことではない。時代の流れの中では、常に伝統の保存と変化がせめぎ合うものである。そのどちらが正しいのか、それは誰にもわからない。ただウチとしては、変化の中からまた新しいモノが出てくれば、それは面白いかもしれないと思うだけである。

以上、今回の北川稽古を終わる。

(ころんんから一言)
相変わらずの偉そうな物言いでありますが、こにたんらしいと言えばらしいのかもしれませんね。とりあえず試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試し下さい。こにたんが好きなグナワです→コチラ

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